宇和島虚偽自白事件の国賠訴訟~控訴

 原告側が控訴しました。

納得いかない「自白強要なし」 愛媛新聞社ONLINE

当然だと思われます。上記記事は、松山地裁の判決に対し次のような疑問をぶつけています。

 無罪を言い渡していた刑事裁判は「自白の内容自体が不自然。被害品の所在や、だまし取ったとされる現金の使途といった重要な点について客観的事実に反する内容を含む」などと、自白偏重に対する批判といっていい内容だった。これに対して国賠訴訟の判決は自白の不自然さを認めなかった。二つの判決の食い違いをどう受け止めればいいのか、戸惑うばかりだ。
 無実の人が、うその自白をするなど一般的には考えられないことだ。そこに至るには何らかの強制があったとみるのが自然だ。自白の強要を完全否定した今回の判決は「公権力の違法行為を追認しただけ」とのそしりは免れまい。自白偏重の捜査を助長する恐れさえある。

 また、上記記事は、疑問を述べた後、取調べの可視化にも言及しています。

 問題は取調室という密室のなかで何が行われているかだ。強引な取り調べの有無を明らかにするには、録音などによる可視化を進めることだ。これを導入すれば、あとから客観的に検証できるではないか。
 日弁連は二〇〇三年秋に松山市で開いた人権擁護大会で、「被疑者取り調べ全過程の録画・録音による取り調べ可視化を求める決議」を採択した。この決議は宇和島署の誤認逮捕事件を「密室取り調べでの自白獲得を第一とする日本の刑事捜査の問題点を露呈した」と批判し、遅くとも裁判員制度の導入時までに法律を整備すべきとした。今回の国賠訴訟の請求棄却を、論議を深めるきっかけにしなければならない。
 原告男性は誤認逮捕で人生の歯車を大きく狂わされた。「冤罪(えんざい)をなくすために闘いたい」と語る言葉を、社会全体がしっかり受け止める必要がある。

Did you enjoy this post? Why not leave a comment below and continue the conversation, or subscribe to my feed and get articles like this delivered automatically to your feed reader.

Comments

コメントはまだありません。

コメントをどうぞ

(必須)

(必須)