取調べ可視化 最前線

鹿児島県議選の取調べの違法を問う〜鹿児島県志布志市から

 鹿児島県議選違反事件について、虚偽自白の強要や重大な秘密接見交通権の侵害があったことなどを当ブログでも取り上げているが、この度、同事件の捜査の中で自白強要など違法な取り調べを受けたとして、志布志市の住民8人が10月27日総額2640万円(1人330万円)の損害賠償を求める国家賠償訴訟を鹿児島地裁に起こしたとのこと。

鹿県議選買収 住民8人「自白強要」と損賠提訴 県に2640万円請求 (10/28 07:49)

2003年の鹿児島県議選曽於郡区における県警の現金買収事件捜査で、自白強要など違法な取り調べを受け、精神的、肉体的苦痛を受けたとして、志布志市の住民8人が27日、県を相手に損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を鹿児島地裁に起こした。請求額は1人あたり330万円、総額2640万円。

 8人は、中山信一元県議(61)=公選法違反罪で起訴、公判中=をめぐる買収事件で、03年4−8月、逮捕後に不起訴処分となったり、任意で事情を聴かれたが立件されなかったりした。

 訴状によると、いずれも「県警の捜査官が根拠のない情報に基づき、強い予断と偏見を持ち、取調室という完全な密室に連行して自白を強要し、事件をでっち上げた」と主張している。

 原告、弁護団は提訴後、鹿児島市で記者会見を開いた。原告団長の農業浜野博さん(68)=同市志布志町田之浦=は「志布志には、人権を無視した過酷な取り調べを受けた人がたくさんいる。3年過ぎるが、夢にうなされることもある。人権回復のため謝罪と賠償を求める」と語気を強めた。

 原告の1人、会社員川畑まち子さん(56)=同市志布志町帖=は、取調官から事件関係者の名を書いた紙を踏むよう強要されたと主張した。

 同様の「踏み字」をめぐっては、同市の会社役員川畑幸夫さん(60)が別の取調官に家族の名を書いた紙を踏むよう強要されたとして、県に対して損害賠償を求めて係争中。

 弁護団は「警察、検察の自白偏重の体質を改善することが必要不可欠」との声明を出した。