取調べ可視化 最前線

鹿児島地裁で「踏み字」損害賠償訴訟が結審

 報道によると、11月1日に結審し、来年1月18日、判決が言い渡される。

asahi.com:「踏み字」損害賠償訴訟が結審 – マイタウン鹿児島
2006年11月02日
  03年の県議選を巡る公選法違反事件に絡み、同法違反(買収)容疑で逮捕後、不起訴になった志布志市志布志町志布志のホテル経営、川畑幸夫さん(60)が「違法な取り調べで、肉体的、精神的に苦痛を受けた」として、県を相手に200万円の損害賠償を求めていた訴訟が1日、鹿児島地裁(高野裕裁判官)で結審した。来年1月18日、判決が言い渡される。
 訴状などによると、川畑さんは03年4月14~16日に支持していた元県議への支援を要請するため有権者に缶ビールを配ったなどとして、志布志署で県警の警部補(44)から任意の事情聴取を受けた。16日には「お父さんはそういう息子に育てた覚えはない」などと家族からのメッセージに見立てた言葉が書かれた紙を足元に置かれ、両足首をつかまれて10回ほどその紙を踏まされたという。
 被告側は踏ませたことは認めたものの、「回数は1回だけ。つま先を置いただけで、違法性はない」と主張している。
 05年6月には「記憶の喚起に必要」として異例の高野裁判官による同署の現場検証も行われた。
 結審後、川畑さんは「国家権力による弱い者いじめは許せない。これ以上犠牲者を出さないためにも、裁判所は必ず再発防止のための警鐘を鳴らしてくれると信じている」と話した。さらに「勝訴すれば取り調べの可視化への道も開ける」と判決に期待を寄せた。
 また、川畑さんは、取り調べを受けた警部補を特別公務員暴行陵虐容疑で近く鹿児島地検に告訴する方針。


 取調べの可視化がなされていない現状で、取調べ過程に関する立証責任と事実認定のあり方が注目される。