取調べ可視化 最前線

「取り調べに脅迫あった」として自白の任意性が否定された事例~京都地裁

 取調べにおいて脅迫があることを認定した。
 しかし、共犯事件では自白調書が証拠として採用された様子。
 取調べ全過程が録画録音されておれば明確になるはずだが…

Sankei Web > 京都 > 自白調書を証拠不採用 強盗傷害で公判中の被告(11/17 11:58)
自白調書を証拠不採用 強盗傷害で公判中の被告

 強盗傷害罪に問われた被告の男に対する取り調べに違法な行為があったとして、京都地裁が、警察と検察が提出した自白調書など4通を証拠不採用にしていたことが16日、わかった。この被告の共犯2人はすでに同地裁での公判が終了し、うち1人の公判では、この被告の調書が証拠採用されている。裁判官によって判断が分かれる異例の事態となった。

 不採用としたのは東尾龍一裁判長。15日に男の公判があり、取り調べ担当の中立売署員2人が証人として出廷した。その際、取り調べで署員が男を殴るふりをしたとの質問に対し、署員の1人は「事件を再現するためだった」と主張。もう1人は、被告の男に対し「執行猶予の可能性があり、弁護人は必要ない」という趣旨の発言をしたことを認めた。

 東尾裁判長は、こうした証言から、被告の自白に任意性が認められず、弁護士選任権を侵害したとして、調書4通を証拠として採用しなかった。

 起訴状によると、男3人は昨年9月、京都市上京区のパチンコ店前の路上で男性に暴行し現金約29万円と運転免許証の入った財布を奪った。共犯2人のうち1人は有罪が確定し、1人は有罪判決を受け大阪高裁に控訴している。

 小田武治・中立売署長は「公判中なので、コメントを差し控えたい」としている。

(11/17 11:58)