取調べ可視化 最前線

志布志事件シンポジウム

 4月7日、鹿児島で鹿児島県議選違反事件で全員無罪になったことを受けて、シンポジウムがひらかれた。
 取調室での自白強要の過酷さ、凄まじさが語られているが、やはり、取調べ全過程の録画・録音による可視化が是非とも必要であることを痛感させられる。 

KTSニュース || KTS鹿児島テレビ放送
元被告、調べの実態語る/12人無罪の事件でシンポ―四国新聞社
中日新聞:元被告、調べの実態語る 12人無罪の事件でシンポ:社会(CHUNICHI Web)
373news.com – 県内ニュース 鹿県議選買収無罪でシンポ/鹿児島 密室取り調べ 10人、過酷さ訴え(04/08 07:34)
無罪の元被告、取り調べの実態語る・選挙違反事件でシンポ
[公選法違反事件 元被告が強引捜査証言 鹿児島で無罪検証シンポ] / 社会 / 西日本新聞
 志布志市の住民12人全員の無罪が確定した2003年鹿児島県議選買収事件の問題点を検証しようと、鹿児島県弁護士会(上野英城会長)は7日、鹿児島市でシンポジウムを開いた。一般市民ら約200人が参加。起訴事実そのものがなかったと判決が切り捨てた事件は、なぜ立件され、公判で争われたのか。無罪住民による厳しい取り調べの体験報告を基に、弁護士や専門家らが刑事司法の課題を話し合った。
 事件の弁護人を務めた笹川竜伴弁護士が、事件概要と判決内容を説明。元被告が「長期間・長時間、追及的かつ強圧的な取り調べ」を受けたと紹介し、「犯人に疑われたら、晴らすのが極めて困難」と話した。
 元被告のうち10人が警察、検察の取り調べ状況を報告。「うそつき呼ばわりされ、自白を迫られた」「取り調べは夜遅くまで続き、点滴しながら受けた」と、密室で受ける取り調べの過酷さを訴えた。
 会場には、1979年の大崎事件で殺人容疑などで逮捕後から一貫して無実を主張し、服役後に再審を求めている原口アヤ子さん(79)=大崎町永吉=の姿もあった。原口さんは「私も警察からやってもいないことを認めろと言われ続けた。28年前と変わらない。警察は許せない」。
 鹿児島大法科大学院2年の松本由洋さん(26)=鹿児島市郡元2丁目=は「元被告の生の声で、正義とかけ離れた警察の実態を理解できた。取り調べの可視化が必要だと再認識した」と話した。

[公選法違反事件 元被告が強引捜査証言 鹿児島で無罪検証シンポ] / 社会 / 西日本新聞
 鹿児島県弁護士会は7日、被告12人全員の無罪が確定した同県議選公選法違反事件を検証するシンポジウムを鹿児島市内で開いた。元被告10人が出席し、強引な取り調べの実態を報告。パネルディスカッションで、冤罪(えんざい)を生んだ背景や再発防止策を議論した。
 元被告藤山忠さん(58)は「警察官から、死刑にしてやると告げられた」と証言。藤元いち子さん(53)は「狭い取調室で連日、うそつきと責められパニックになった」と振り返った。懐智津子さん(53)は、やっていない罪をいったん自白した理由について「認めないと子どもを逮捕する、と言われたから」と述べた。
 パネルディスカッションでは、家庭裁判所を舞台にした漫画「家栽の人」の原作者毛利甚八さんが、長期間の拘置を許可した裁判所の責任にも言及。「検察官と裁判官の緊張関係が崩れている」と指摘した。
 立命館大法科大学院の指宿信教授(刑事訴訟法)は「捜査の暴走を防ぐには、取り調べを録音、録画する『可視化』の完全実施が不可欠」と訴えた。
=2007/04/08付 西日本新聞朝刊=
2007年04月08日10時34分