取調べ可視化 最前線

取調べ可視化の訴え~志布志事件発

 4月24日、志布志事件で無罪の言渡しを受けた方々が衆議院第2議員会館で開かれた集会で、衆参国会議員約70名の前で、冤罪防止のために取調べの可視化(録画・録音)を強く訴えた。

「可視化で冤罪防止を」 鹿児島無罪事件 元被告らが訴え 国会内で集会 西日本新聞

鹿児島県議選違反事件で無罪の元被告ら、「取り調べの可視化」訴える[読売新聞]

 鹿児島県議選公選法違反事件で無罪判決を受けた元被告らが24日、衆議院第2議員会館で行われた「取り調べの可視化(録画・録音)を考える緊急院内勉強会」で、「私たちのような冤罪(えんざい)を生まないよう可視化を進めてほしい」と訴えた。出席した与党議員らからは可視化推進に前向きな意見もあがった。
 勉強会は日本弁護士連合会の主催で、自民4人、民主2人、公明、新党大地各1人の衆参国会議員を含む約70人が出席。無罪の元被告12人のうち11人と起訴猶予となった1人が、取調官にどなられるなどした過酷な体験を口々に語った。
 このうち、逮捕によって辞職に追い込まれ、今月8日投開票の県議選で復活を果たした中山信一さん(61)は「留置場、拘置所のつらさは入ってみないと絶対に分からない。警察はこの事件がなぜ起きたのか徹底的に真相を究明すべきだ」と怒りをぶつけた。
 出席した自民党司法制度調査会最高顧問の保岡興治衆院議員(鹿児島1区)は「信じられないようなひどい取り調べ状況だが、実際にあった話として率直に受け止めて対応したい」とした。そのうえで「(可視化について)強い拒否反応を示している警察を、まずは協議の場に着かせるよう努力している」と説明した。 

 3月30日に大阪弁護士会館で開かれた経験交流会でも志布志事件で無罪の言渡しを受けた方3名から取調べの実態に関する体験が語られ、それに基づいて取調べの可視化の必要を強く訴えていた。体験に基づく話にはどこか迫ってくるものがある。

 ところで、4月25日のスーパーモーニングでこんな話題が取り上げられていたようだ。

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「『信頼関係が築けない』の意味がわからない」

 鹿児島県・志布志市の選挙違反冤罪(えんざい)事件。封建時代にタイムスリップしたような踏み絵による自白強要まで飛び出し、前近代的な日本の捜査手法を白日のもとに晒したのは記憶に生々しい。
 この志布志の冤罪事件の被害者たちが昨日4月24日、首相官邸を訪れ、取調室での録音・録画による可視化を訴えた。他にも自白強要による冤罪事件が明るみになっているが、当の検察庁は一部で進めているものの、警察庁は「被疑者との信頼関係が築けない」と反対姿勢を崩していない。
 この警察庁の反対意見に、タレントの伊集院光が「信頼関係を築けないという意味が分かりません」と率直な疑問を呈した。この疑問に若一が「例えば、暴力団が仲間のことをしゃべれば後から仕返しされるなど、人間関係を築きながら取り調べをするのが難しくなる」と説明していたが、さて伊集院は納得したのかどうか。
 このあと衿野も「捜査員と被疑者の関係はすでに対等でない。信頼関係を築くといっても…」と、納得していないコメントをしていた。