取調べ可視化 最前線

任意取調べの際の警部補の暴行と賠償額の増額~福岡高裁

 2005年12月、長崎県警長崎署で、任意取り調べを受けた際に署内に強制的に留置され、暴行を加えられたという事件があった。この事件について国家賠償を求めた事件の第一審判決が2007年5月11日に下された。 県側が控訴したようで、その控訴審判決が2007年12月13日に下された。一審判決と同様に暴行を認めた上で、一審判決の賠償額を増額した。

[県に20万円賠償命令 長崎署で任意取り調べ男性 違法に身柄拘束 長崎地裁] / 長崎 / 西日本新聞
 県に20万円賠償命令 長崎署で任意取り調べ男性 違法に身柄拘束 長崎地裁
長崎署で道交法違反(酒気帯び運転)容疑で任意の取り調べを受けた長崎市の男性(57)が、署内に強制的に拘束されるなどしたとして、県に慰謝料など計約340万円を求めた訴訟で、長崎地裁は10日、県に20万円の支払いを命じた。
 判決理由で田川直之裁判官は「男性の承諾もなく、元同僚に身元引き受けを依頼し、任意捜査であるのに帰宅しようとした男性を強制的に署に引き留めた」と述べた。
 判決によると、男性は2005年12月7日未明、酒を飲んで乗用車を運転したとして、同署で任意の取り調べを受けた。終了後、帰宅しようとしたが「身元引受人が来るまで帰せない」とする署員と押し問答となり、同日午前5時40分ごろから約40分間、違法に身柄を拘束された。
 県警監察課の下田修二課長は「判決内容をよく精査して対処します」とのコメントを公表した。
 =2007/05/11付 西日本新聞朝刊=
 2007年05月11日00時27分

時事ドットコム:二審も警部補の暴行認定=長崎県に40万円賠償命令-福岡高裁
2007/12/13-19:45
 飲酒運転で長崎県警長崎署で任意の取り調べを受けた際、警部補に強制的に留め置かれ、暴行を加えられたとして、長崎市の男性が県を相手に335万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、福岡高裁であった。西理裁判長は一審同様、警部補の暴行を認定した上で、一審判決を変更して賠償額を約20万円を増額し、約40万円の支払いを命じた。