取調べ可視化 最前線

取調べメモの証拠開示命令~東京高裁

 自白調書の任意性が争点になっていた模様。東京高裁は、検察官は任意性立証のためには取調べ過程の録画録音がもっとも望ましいとしつつ、それがなければ、捜査官作成のメモなどで立証すべきであるとして、開示を命じたらしい。

時事ドットコム:取り調べメモ開示を命令=「録音録画に代わる証拠」-自白任意性めぐり・東京高裁
2007/12/14-19:21

  自白の任意性が争われている事件で、東京高裁(門野博裁判長)は14日までに、取り調べ時に警察官が作成した可能性のあるメモについて、検察側に開示するよう命じる決定をした。取り調べの録音・録画に代わる証拠として、迅速な審理のため必要と判断した。弁護人によると、捜査記録になく、存在するかどうかが明らかにされていない証拠の開示命令は極めて異例。
 事件の被告は、偽造通貨行使罪で起訴された50代の男。東京地裁で公判中で、捜査段階で自白したが、初公判で否認に転じた。
 初公判後の期日間整理手続きで、弁護側は自白に任意性がないとして、取り調べを担当した警察官によるメモの開示を請求。地裁が却下したため即時抗告していた。
決定で東京高裁は「検察官が捜査記録から証拠を外せば、重要証拠が開示されなくなる恐れがある。容易に入手可能であれば、記録にない証拠でも開示すべきだ」と判断した。
 その上で、任意性立証のためには、取り調べ過程の録音・録画が最も望ましいが、これらがなければ、捜査官作成のメモなどで立証すべきだとした。
 検察側がメモの有無を明らかにしなかったため、高裁は「不明な場合は存在することを前提とする」として、開示を命じた。