取調べ可視化 最前線

警察官をかばう検察官?~「踏み字」

被害者VS検察、踏み字強要元警部補の公判異様な展開 : 週間ニュース : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
被害者VS検察、踏み字強要元警部補の公判異様な展開

鹿児島県議選を巡る買収無罪事件の関連捜査で、取り調べ中に親族の名前を書いた紙を踏ませて自白を強要したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元鹿児島県警警部補、浜田隆広被告(45)の第2回公判が27日、福岡地裁(林秀文裁判長)で開かれ、被害者で同県志布志市のホテル経営川畑幸夫さん(62)の証人尋問が行われた。

川畑さんは改めて、事前打ち合わせの際、担当検事である福岡高検幹部から「あなたの証言は全部うそ。その通り言ったら逮捕する、と言われた」と証言した。高検幹部は閉廷後、「言っていない」と否定した。

証人尋問で川畑さんは「(高検幹部は)逮捕すると言った。私は真実を言っている」と証言。その上で、肉親らから反省を促すメッセージとして書かれた紙3枚を「10回ぐらい踏まされた」と述べた。

閉廷後、川畑さんは福岡市内で記者会見。「(事前打ち合わせで)高検幹部から付せんがつけられた書類を示され、『この通りに言ったら逮捕しますよ』と言われた」と説明した。書類の内容はわからなかったが、「踏み字は10回ほど」と証言した損害賠償請求訴訟などの記録と推測し、「証人尋問で、踏み字が10回と証言したら逮捕すると脅されたと解釈した。逮捕すると4、5回言われた」と話した。

「高検幹部が逮捕すると発言した」との川畑さんの主張を巡り、この日の公判は異様な展開となった。

川畑さんは開廷直後、高検幹部を指さし「逮捕すると脅された。検察官を代えてほしい」と陳述。一方、高検幹部も「今や天下の悪徳検事となった私から質問させていただきます」と切り出し、証人尋問が始まった。高検幹部は肝心の踏み字の回数は1回も問わず、尋問後、「踏み字は1回だけで、川畑さんはオーバーに話している」との浜田被告の供述調書を読み上げ、提出した。

閉廷後、川畑さんは「自分が被告みたいだった」と振り返り、代理人の弁護士も「被告の言い訳がこれだけ詳細に書かれた調書は珍しい」と批判した。

 記事からの推測だが、検察官が警察官をかばっていることがよくうかがえる。ひょっとすると、かばっているのは警察官ではなく鹿児島県警(警察庁)なのかもしれない。あるいは、違法な捜査に「気づかなかった」検察官かもしれない。
 検察官は事案の解明をしないのか? 警察官のやった「踏み字」のことについて、その具体的な取り調べ状況や回数等について「真実」の解明をしないのか? 権力犯罪を暴くことに検察官が躊躇したのであれば、それ自体「犯罪」かもしれない。