取調べ可視化 最前線

「被疑者ノート」により、取り調べでの捜査官による暴行が認定され、供述調書の一部について任意性が否定された例~大阪地裁

 大阪地裁は、被疑者ノートを証拠として採用し、この証拠により、被告人が取り調べの際に 捜査官から暴行を受けたこと認め、これを理由に供述調書の一部について任意性を否定した。

取り調べの暴行認定=「被疑者ノート」証拠採用-女性殺害男に懲役6年・大阪地裁(時事通信) – Yahoo!ニュース

3月24日17時32分配信 時事通信

大阪市北区のマンションで2004年、風俗店従業員の女性=当時(21)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職黒木健司被告(57)の判決公判で、大阪地裁の並木正男裁判長は24日、懲役6年(求刑懲役15年)を言い渡した。一方、同裁判長は「取り調べに暴行があったと認められる」と述べ、捜査段階の供述調書の一部について任意性を否定した。

公判で弁護側は、取り調べで警察官に顔を殴られるなどしたと主張。検察側は自分で机に顔をぶつけた自傷行為だとしたが、並木裁判長は、黒木被告が暴行を受けたと記載した「被疑者ノート」を証拠採用。判決では、取り調べの中で警察官が同被告を殴り、髪をつかむなどの暴行をしたと認定した。

被疑者ノートは、取り調べ状況などを書き込ませるため、弁護人が被疑者に差し入れる。調書の作成や取り調べに対する心構えも記載されており、自白強要などを防ぐため日弁連が活用を呼び掛けている。

公判で弁護側は刺したことを認めた上で、心神喪失状態だったと無罪を主張したが、並木裁判長は「数日前から連続して飲酒し、複雑酩酊(めいてい)かそれに近い状態だった」として、心神耗弱を認定した。

女性刺殺事件の被告に懲役6年判決、取り調べ時の暴行は認定 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)