取調べ可視化 最前線

宇和島事件国家賠償訴訟~和解へ @高松高裁

 報道によれば、宇和島事件の国家賠償訴訟が和解で終了した。
 宇和島事件は、逮捕後の取り調べにより虚偽自白させられ起訴された被告人が公判で否認し争っていたところ、第一審判決直前に真犯人が見つかったことにより、無罪となったというもの。国家賠償訴訟の第1審松山地裁は、取り調べに違法・不当な点はなかったと判断し請求を棄却したが、高松高裁で国及び県は和解した。和解金は600万円だった模様(国100万円、県500万円)。なお、県側は和解後謝罪したとのこと。
 和解内容の詳細は不明だが、和解金額から見ても、取り調べに違法・不当な点があったことを国及び県が実質的に認めたものと思われる。第1審判決を下した松山地裁の裁判官には真実が見えなかったのだろうか?

愛媛の誤認逮捕訴訟が和解/国と県が600万支払い―四国新聞社
2008/04/25 18:27

 愛媛県警宇和島署に窃盗容疑などで誤認逮捕され、無罪判決が出た愛媛県宇和島市の男性(59)が国と県に約1000万円の損害賠償を求めた訴訟は25日、国が100万円、県が500万円を支払うことで、高松高裁(紙浦健二裁判長)で和解した。
 男性によると、和解成立後、県警の二宮義晴刑事部長が謝罪。男性の弁護人は「捜査の違法性を実質的に認めた勝訴に近い和解だ」としている。
 1審の松山地裁判決によると、男性は1999年、知人宅から印鑑を盗んだとして窃盗容疑などで逮捕、起訴された。取り調べで自白したが、公判で無罪を主張。結審後に別の男が犯行を自供したため、2000年に無罪を言い渡された。
 男性は損害賠償を求め提訴したが、松山地裁は06年1月、「自白の強要や捜査の不備はなかった」として請求を棄却。男性側が控訴していた。
 記者会見した男性は「事件当時の本部長と担当刑事に謝ってほしかった。取り調べの可視化をして、裏付け捜査をもっと厳しくやってほしい」と話した。