取調べ可視化 最前線

集会:可視化と証拠開示訴え 冤罪被害者招き、鹿児島市で /鹿児島- 毎日jp(毎日新聞)

全国の冤罪(えんざい)被害者らを招き、刑事司法の問題点について考える集会(県弁護士会主催)が5日、鹿児島市の東本願寺別院であった。

集会では、県議選買収無罪(志布志)事件と、無罪を訴え、第2次再審請求中の大崎事件の各弁護団が裁判などの進捗(しんちょく)状況を説明。捜査機関による違法な取り調べや証拠の隠蔽から冤罪が生み出されてきたとして、取り調べの全面可視化と全面証拠開示を訴えた。

参加したのは、90年足利事件の菅家利和さん(65)▽67年布川事件の桜井昌司さん(65)▽02年富山・氷見事件の柳原浩さん(45)▽志布志事件の川畑幸夫さん(66)−−の冤罪被害者や、94年松本サリン事件の河野義行さん(62)、捜査機関側の実態に詳しく、北海道警の裏金問題を内部告発した元釧路方面本部長の原田宏二さんら。大崎事件の原口アヤ子さんも駆けつけた。

桜井さんらは4、5日に鹿児島地裁であった志布志事件国賠訴訟の口頭弁論を傍聴。桜井さんは集会内の講演で、アリバイがあったにもかかわらず裁判で有罪判決を受けた自身の体験を語り「違法な捜査手法は昔も今も続けられている。裁判はすべての証拠を見せた上でやっているわけではない」と捜査機関側の問題点を指摘。

パネルディスカッションでは、菅家さんが「取り調べでは殴られ、『どうして自首しないんだ』などと何度も攻められた。くやしかったし、一生忘れることはない」と体験を赤裸々に語り、原田さんは元捜査機関側の立場から「警察は全面可視化で検挙率が下がってしまうことを危惧している」と説明した。

最後に「鹿児島の地から、真の人権国家を作るべく、私たちは声を大にして、一日も早い全面可視化と全面証拠開示の実現を訴える」とのアピールを採択した。【垂水友里香】

引用元: 集会:可視化と証拠開示訴え 冤罪被害者招き、鹿児島市で /鹿児島- 毎日jp(毎日新聞).